なんて話をしていたら、あっという間にレオの部屋につく。中に入ると、いつもの穏やかな表情のクロードがいた。
「やあ、リンネ。今日は素晴らしく綺麗だね。いつもは野に咲く花のようだけど、今日は大輪の薔薇のようだ」
「大げさだよ、クロード」
女性の褒め方としては最高点をあげたい。先にクロードと会っていれば、もっとテンション上がったのになぁ、全くもう。
「あ、おいしそう」
用意されていたのはサンドイッチだ。ハムやレタス、サラダをはさんだものもあるようだ。
ひょいと摘み上げ、遠慮なく口にする。あ、果物が入っているのもあるじゃん。やった。これ大好き。
勢いよく食べていたら正面にいたクロードがくすくす笑う。
「相変わらずリンネは度胸があるね」
「どひょう?」
「これからお披露目だというのに、それくらい食べれるのはたいしたものだよ」
「何も考えていないだけだろ」
褒めてくれたクロードに対して、冷たいことをいうのがレオだ。
「むー。せっかくレオのために頑張っているのに、ひどいと思わない? クロード」
「本当にねぇ」
「そうだよ。この婚約、私にはあんまりメリット無いんだからね? レオに好きな人ができたら解消されてさ。私は貰い手がなくなるわけ」
「大丈夫、リンネ。その時は僕がもらってあげるよ」
にこにこと相槌を打ってくれるクロードに頷きそうになったけれど、いやいや、クロードだって公爵家の後継ぎじゃん。王太子の下げ渡しみたいなのじゃなくて、さっさと良家の嫁をもらえばいいよ。
「いいよ。クロードだっていいお家柄なんだから、親からせっつかれるでしょ。さっさと結婚するといいよ。私はひとりになったら旅にでも出るから平気」
「やあ、リンネ。今日は素晴らしく綺麗だね。いつもは野に咲く花のようだけど、今日は大輪の薔薇のようだ」
「大げさだよ、クロード」
女性の褒め方としては最高点をあげたい。先にクロードと会っていれば、もっとテンション上がったのになぁ、全くもう。
「あ、おいしそう」
用意されていたのはサンドイッチだ。ハムやレタス、サラダをはさんだものもあるようだ。
ひょいと摘み上げ、遠慮なく口にする。あ、果物が入っているのもあるじゃん。やった。これ大好き。
勢いよく食べていたら正面にいたクロードがくすくす笑う。
「相変わらずリンネは度胸があるね」
「どひょう?」
「これからお披露目だというのに、それくらい食べれるのはたいしたものだよ」
「何も考えていないだけだろ」
褒めてくれたクロードに対して、冷たいことをいうのがレオだ。
「むー。せっかくレオのために頑張っているのに、ひどいと思わない? クロード」
「本当にねぇ」
「そうだよ。この婚約、私にはあんまりメリット無いんだからね? レオに好きな人ができたら解消されてさ。私は貰い手がなくなるわけ」
「大丈夫、リンネ。その時は僕がもらってあげるよ」
にこにこと相槌を打ってくれるクロードに頷きそうになったけれど、いやいや、クロードだって公爵家の後継ぎじゃん。王太子の下げ渡しみたいなのじゃなくて、さっさと良家の嫁をもらえばいいよ。
「いいよ。クロードだっていいお家柄なんだから、親からせっつかれるでしょ。さっさと結婚するといいよ。私はひとりになったら旅にでも出るから平気」



