「やった!」
「リンネは筋がいいね」
クロードに褒められて私はご機嫌だ。新鮮な肉はなんでもおいしいけれど、自分で仕留めたと思えばなおうれしい。
「クロードの教え方がいいんだよ。ありがとう」
「どういたしまして」
仲良くクロードと話し込んでいると、レオが急に馬の向きを変えた。
「……今日は、この辺にしよう。あっちの雲が怪しい」
なぜかムッとした表情で、遠くを見ながらレオが言う。
「ああ、本当だね。久しぶりにリンネと遠出できるから楽しみにしていたのに」
「私も。クロードと会うの楽しみにしてたよ。次はいつ会えるかなぁ」
私とクロードはほのぼのとしているというのに、レオはますます膨れて「行くぞ」と先に行ってしまった。なんなんだ。珍しく機嫌悪いじゃない。
「……やきもちかねぇ」
「なにが?」
「いや? それよりリンネ。今日は夕食も食べていくだろう? さっきのウサギを早速調理してもらおう。伯爵には僕からリンネは遅くなりますと伝えておくよ」
「うん! わーい、楽しみ」
私は年齢が上がっても、クロードは兄、レオは弟みたいに思っていた。だからこの時のレオの不機嫌の理由にも、全く思い至らなかったのだ。
「リンネは筋がいいね」
クロードに褒められて私はご機嫌だ。新鮮な肉はなんでもおいしいけれど、自分で仕留めたと思えばなおうれしい。
「クロードの教え方がいいんだよ。ありがとう」
「どういたしまして」
仲良くクロードと話し込んでいると、レオが急に馬の向きを変えた。
「……今日は、この辺にしよう。あっちの雲が怪しい」
なぜかムッとした表情で、遠くを見ながらレオが言う。
「ああ、本当だね。久しぶりにリンネと遠出できるから楽しみにしていたのに」
「私も。クロードと会うの楽しみにしてたよ。次はいつ会えるかなぁ」
私とクロードはほのぼのとしているというのに、レオはますます膨れて「行くぞ」と先に行ってしまった。なんなんだ。珍しく機嫌悪いじゃない。
「……やきもちかねぇ」
「なにが?」
「いや? それよりリンネ。今日は夕食も食べていくだろう? さっきのウサギを早速調理してもらおう。伯爵には僕からリンネは遅くなりますと伝えておくよ」
「うん! わーい、楽しみ」
私は年齢が上がっても、クロードは兄、レオは弟みたいに思っていた。だからこの時のレオの不機嫌の理由にも、全く思い至らなかったのだ。



