席に着いても落ち着かない様子。

ま、こんなトコにひとりで、……ハジメに無理矢理に引っ張らて来たんだろう。

「…何年生??」

とりあえず、聞いてみる。

「……1年生です。」

ふうーん、って顔して見せたが、俺知ってるよ、君の事。

「2年生はふたつに分かれてホストクラブかお化け屋敷するんだ。
1年生は…屋台だよね??」

…どうでもいい事を話し始めてしまった。

ただ、話しがしたかったんだ。

君と。

先週の日曜の部活の後に、学校から出て来る君を見掛けた。

母親らしい人とふたりで。

私服だったから、気になった。

そしたら月曜に、1年生に女子の転入生が来た!!ってみんな騒いでいた。

すぐに解った。

昨日のあの子だと。