アタシの為だけに走るバスを降り、階段を駆け上がる。 後半戦が始まっていた。 東高校が1対0で勝っていた。 でも、10番が見えない。 アタシは必死に探していた。 ……やっぱり潤くんは、いない。 不安に襲われる。 そして前の方へ、今度はスタンドの階段を降りる。 どうしたんだろう、潤くん。