学校へ行くと、アタシの上履きがなかった。

どうしたかな??

誰か間違えて、履いて行ったとか??

アタシ、違う靴箱に入れたとか…??

ぐるぐる頭の中が回る。

いつも一緒に登校していた亜子ちゃんも、今日はいない。

泣きたくなる。

アタシは職員室へ行き、先生にスリッパを借りた。

ペタペタと音がした。

廊下を踏む、冷たい音。

もしかしたら、誰か…。

やめよう、誰かのせいにするのは。

誰かのせいにしたら楽だけど、心が苦しかった。

きっと明日になれば、靴箱に戻っている。

亜子ちゃんも、明日はいつものように寮の玄関で待っていてくれる。

アタシは教室へ向った。