ずるいよ先輩、甘すぎます








三琴先輩は春先輩の代わりを探していて、私は翔斗の代わりを探している?




三琴先輩は受験を理由に青春を潰したくなくて、夏っぽいことをしたいと言っていた。


私は、翔斗と行くことができないからといって今年の花火大会に行く予定はもともとなかった。




「紘菜ちゃん、きいてる?」

「、きいてます」

「紘菜ちゃん都合つかないなら遠慮せず断っていーよ。俺もその時は寛ちゃんと俺ん家の庭で花火するし。男2人で花火大会は寛ちゃんにきもいって言われそーじゃん?」




三琴先輩が笑っている。



これはただの埋め合わせ?
同じ傷の慰め合い?


一概にそう思えないのは、
そう思いたくないのは───…





「…行きましょう、花火大会」

「お、まじ?」

「……三琴先輩と行ったら楽しそうなので」

「絶対たのしーよ。俺射的上手いもん」

「期待してます」





三琴先輩にまた会えるのが純粋に嬉しかったから、かもしれない。