文庫版で読まさせていただきました。
みんな誰かのヒーローでありヒロインなのだ。
まず紘菜ちゃんと三琴先輩の出会いがほんとうに素晴らしくて。読んでる最中、脳がひたすらラーメンを欲していました。
どちらも誰かに恋をしてそれゆえに苦しい思いをしているからこそ、新しい恋にも一歩を踏み出すのに臆病になってしまう。それでも、また苦しい思いをしたくないという気持ち以上に、相手への『恋する気持ち』が大きくなって、その思いを伝えたくなる瞬間。声が聴きたくて、触れたくて、欲しくてたまらなくて。
三琴先輩の言動ひとつひとつもほんっとうにかっこよくて時々ヘタレなところがすごくツボでした。どっきゅんきゅん。
イケメンが照れてるところって宝すぎる。
恋の切なさやキラキラや甘さ、愛おしさ、全部がたっぷり詰まった作品で本当に読み応えがあって幸せな時間でした。
素敵な作品をありがとうございました！