「…はい?」
「俺も行く人居ないから。お互い勉強とバイトの息抜きに、どう?」
どうやら空耳ではないらしい。
「紘菜ちゃんとなら楽しめそうだし」と、これまた訳の分からない日本語を付け加えた三琴先輩に、私は目をぱちぱちさせて彼を見つめることしかできない。
こんな展開になるなんて想像していなかった。
イケメンと名高い三琴先輩と平凡代表の私が花火大会に一緒に行く約束をしている。
いや、カフェに一緒に行った時点でおかしかったのかもしれないけれど、あの時はお互い失恋の傷をいやすためという理由があった。
────では、今はどうだろうか。



