エルフェンバイン様とは剣の手合わせもしてもらった。今年から幼年学校に上がられたというだけあって、とても上手だ。
ベルンはそれを見て悔しがった。どうやら、エルフェンバイン様はベルンにはもっと手加減をしているらしい。それに気がついてしまったのだ。
それからベルンは俺に剣を教えて欲しいと言った。だから俺は教えてやった。ベルンは俺の知っているご令嬢とは全く違って、とても強かった。だから、俺は遠慮せずに俺のままでいられた。怖がられることを心配して、愛想笑いする必要なんかなくて、柔らかい言葉を選ぶ必要だってなかったから気が楽だったのだ。
夜はみんなでゲームを楽しんだ。王都から持ってきた最新の双六や、トランプなどで楽しんだ。なかでも、リーリエ様のチェスの腕にはみんなが舌を巻いた。



