「シュテルはイケメンだろ」 「イケメンだよ。君もね」 自覚があるくせに何言ってんだコイツ。 呆れて突き放せば、フェルゼンは赤くなって黙った。 「どうした?」 「何でもない」 「ふーん?」 「俺寝るわ」 「うん、お休み」 フェルゼンはよたよたと二段ベッドの下に入り込んで、ベッドのカーテンを引いた。