「ベルンは花が好きなの?」
シュテルが問う。
「うん! 詳しくないけど、アイスベルグは花の種類が少ないから、見るとワクワクしちゃうね」
ベルンが屈託なく笑うと、シュテルもつられたようにニッコリと笑った。
「じゃあ、向こうへ行ってみようか」
野バラの咲き乱れる小道を選ぶ。俺たちには見えない鳥をベルンの目は探し当てて、鳥のさえずりに合わせてベルンが口笛を吹く。口笛に合わせて、鳥の歌が重なる。
ツタの絡まる古い石像。虫たちが集まるエゴノキ。爽やかな風とともに、ゆっくりと時間が流れる。
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