【web版】氷月の騎士は男装令嬢~なぜか溺愛されています~(コミカライズ:男装令嬢が性別を隠して士官学校に入学したら、王子様と騎士様が執着してきます)


 あそこにいるのは、宮廷魔道士のザント・フォン・マルモア。紫紺のローブは大魔道士の証だ。その隣には、この国の王女マレーネ・フォン・ミルヒシュトラーゼ姫が金の長い髪をなびかせて佇んでいる。
 蒼白な顔をしたザントが、マレーネ姫に腕を取られて震えている。エスコート役に緊張しているようだ。

 ベルンシュタインは微笑んで、手に持ったブーケを投げた。
 そのブーケは、マレーネ姫の腕の中に落ちる。

「次は君たちの番だよ!」

 ベルンシュタインの声が響く。マレーネ姫はにっこり笑って、ザントは顔を真っ赤にした。