「『この帽子を受け取った人へ 出来たら君もいつの日にかここでトスして、ここは最高だよ』って書いたんだよ」
口で言ってしまうと、なんだかすごく恥ずかしい。
「ああ本当! ここは最高だった!」
ガシリとシュテルに肩を組まれて、その反対からフェルゼンも肩を組む。後ろからクラスメイト達が次々とのしかかってくる。
「重い! 重いから!!」
講堂の下から歓声が上がり、ラッパ隊の校歌が響く。みんなで肩を組んで校歌を歌って、賑やかな卒業式は幕を下ろした。
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