私が私のままでいい。 当たり前なことなのに、なんでこんなに嬉しいんだろう。 「私もシュテルが好きだ」 シュテルが安心したように微笑んで、手を離す。 「僕、臣下に下ったんだ」 「さっき聞いたよ」 「だから、僕と結婚しようよ、ベルン」 唐突な言葉に、頭が付いていかない。