「アハハハハ、エルフェンバインも優しい顔して怖かったけど、リーリエ嬢はさらに手厳しいなぁ!」 ザントがわざとらしく笑う。 「まぁ、でも、そんなに厳しくしないでいただきたい。ボクはもう少しこちらへ遊びに来たいんです」 お姉様が厳しい声で尋ねる。 「何をお考えです?」 「探り合いも疲れて来たから本心を言いましょう。ベルンシュタイン嬢がいないと、マレーネ姫が泣くからです」 リーリエお姉様が目を丸くした。