「今お誘い申し上げようと思っていたのですが……、勇気が足りずに申し訳ありません。マレーネ姫、私と踊ってくださいませんか?」 そう言って手を差し出した。 マレーネ姫は驚いたように目を見開き、頬を赤らめた。 「まぁ……そんなつもりで……」 「ええ、わかっております。私の望みを叶えてください。姫」 「こちらこそお願いしますわ」 そう言って、マレーネ姫は私の手を取った。