「ちょっと、酷くない?」
「え、いや、だって、私は男で」
男じゃないけど、男なわけで。頭が混乱する。って言うか、バレてた?
「知ってる」
「だ、男色?」
シュテルの瞳がきつく光る。
「ベルンが好きだって言ってるんだ」
「う、え? だからそれって、だんしょ」
「男が好きなわけじゃない。ベルンがベルンだったらそれでいい、男とか女とか関係ない」
真剣な瞳に射すくめられる。
「わ、わかんない、私はそういうのわかんないんだよ」
「うん、知ってる」
シュテルは呆れたように笑った。
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