「治らなかったらさ、ベルンがずっと側にいてくれるでしょ?」
甘えるように囁く。なめらかな皮膚がくすぐったい。柔らかな髪もくすぐったい。
胸の奥までくすぐられてる様に、変な感じがする。
「理由なんかなくったって、側にいるのに」
可笑しくて笑えば、ベッドに引き倒された。
驚いて見上げれば、アンバーの瞳が不穏な色に煌めいている。
理解できない不思議な色にドキドキする。
シュテルの指が、私の顔にかかった髪を優しくどけた。
「ベルン」
声の色までいつもと違う。
テントの空気が絡みつく。
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