「やっほーキャバリア!また会ったね」
「廉士の服着てんじゃん。やっぱデキてたなお前ら!」
「ヤギ。無駄口叩いてないで集中しろ」
「なんで俺だけ?」
またしても人のかべがおおきく崩れる。
そこを突破するように姿を現したのは、あの3人だった。
維月さん、ヤギさん、そしてシノブさん。
それに、
「よお、榛名」
その後ろからひょいと顔を出した人物に、ひゅっと心臓が縮こまる。
「こ、虎牙さん!ごめんなさい!!」
「は?なにがだよ」
「か、からっ、からだ、」
「落ち着け。何言ってんのかわかんねぇ」
「っか、身体のほうはもう大丈夫なんですか……?」
「このとーりよ。シュトリから受けた傷はシュトリで癒やせってなあ!」
ウイルス(?)をばらまかないように口を隠したままじっと虎牙さんの瞳をのぞき込む。
……なぜか生き生きしていて、獣らしさはこれっぽっちも残されていない。



