「来たよ、廉士」
「お前……なんでここにいんだよ」
「なにって助太刀だよ。もしかしてマルバスは自分ひとりだけだと思ってる?」
当麻さんはそういって近くにいたシュトリの人のお腹に膝を入れる。
音もなく崩れ落ちていった仲間をみて、シュトリの人たちははっと我に返ったようだった。
「ひ、ひとりふえたところで状況は変わらねーよ!!」
「あれ、言ってなかったかな」
わざとらしく目をまるくした当麻さんは、これもまたわざとらしく言った。
──────“みんな”で来た、って。
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