サトルはここには居ない。
でもここには、スコーピオンの連中に加えて、数々の犯罪の証拠が詰まっているらしい。

警察が動くのは俺たちが暴れた後らしい。


そして、物騒なことを言ってた東堂組は、志木さんに指示されて、何やらゴソゴソと動き出す。


「何も聞かされてないけど、俺たち何したらいいの?」

「さぁ〜どうだろうね。邪魔そうなやつ全員殴り飛ばしたらいいんじゃない?」


美奈子はそう言うけど、少し不安そうに志木さんの方を見ている。
そうだよな。昨日俺らは出会って、話は聞かされたけど……

頭はついていかないよな


「お待たせしました。お話いいですか?」

「はよ何するか言えや!ソワソワしてんだよ、こっちは!」


昴さんが志木さんに言ってくれた。
そうだよ

ソワソワしてんだよ


顔怖い人達いっぱいくるからさ!


「すみません。昨日話した通り、スコーピオンのアジトには、あらゆる犯罪の証拠が詰まっています。このことに関しては、この半年で捕まえたスコーピオンのメンバーから聞いたので間違いありません」