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「殺すなよ?絶対。殺したら、あいつらと同等になる。殺さずに全員押さえろ」


なんとも物騒な会話が目の前で繰り広げられていた。
俺たちは昴さんと志木さんに連れられて、ある学校の近くに来た。そこは、数年前に廃校になった場所らしい。

見るからに、そっちの人だと分かる、イカツイ顔の男達がゾロゾロと集まる。

やられる?
そう思ったけど、まさかの味方だった。


「東堂組の精鋭部隊らしい」


昴さんは笑った
東堂組……泉のところと比べると、さらに威圧感が凄い。


「私はこのままここで、指示する事しかできませんが、あなた達の御身は必ず御守りしますので」


志木さんは俺たちにそう言って、イカツイ集団の中に入っていった。

映画みたいだな。そんな感想しか出てこないけど。



「やっぱり住む世界が違うわね。志木なんて、顔色ひとつ変えないんだから」


美奈子はやれやれと言った様子で志木さんを目で追った。
俺らからすると、昴さん達もビビってないように見えるけどな?