異世界で女嫌いの王太子に溺愛されてます。

途端、ユーリは瞳いっぱいに涙を浮かべた。

「ルイス!!」

ユーリは子ども達の目も気にせず、私に抱きついてきた。

「ごめんなさい、疑ってしまって……私、こんなに嬉しい贈り物をもらったの初めて。ありがとう」

涙を流しながら微笑む母親に、最初は心配そうにしていた子ども達にも笑みが広がる。

「さあ、ユーリ。冷めてしまう前に食べよう」

3人とも口々に、「美味しい」「すごい」と喜んで食べている。
その姿を見ていると、幸せな気分で満たされてくる。