さて、ユーリに何を贈ろうか。
これまで様々な贈り物をしてきた。どれも心から喜んではくれるが、ユーリは高価な物を自分からは欲しがらない。
そういう女性だとわかっていたし、そもそもそんなところに惹かれたのだが……
おかしなもので、私自身がユーリに様々な物を贈りたくなってしまう。
私色のドレスに私色の宝石……決してユーリを過度に着飾らせたいわけではないが、ふと出先でよい物を見かけると、ついつい買ってしまう。
「エルクに言ったことと真逆だな」
そんな自分に、思わず失笑してしまう。
ユーリの好きな物か……
ユーリはパンが好きで、ついでがあると王都のパン屋に寄ることが多い。それでプリシラとイアンの仲が深まったのだが……
〝イアンがね、私のためにパンをデザインしてくれたの〟
いいかもしれない。
柄にもないことを思いついて、時間ができたタイミングで、調理場へ足を運んだ。
これまで様々な贈り物をしてきた。どれも心から喜んではくれるが、ユーリは高価な物を自分からは欲しがらない。
そういう女性だとわかっていたし、そもそもそんなところに惹かれたのだが……
おかしなもので、私自身がユーリに様々な物を贈りたくなってしまう。
私色のドレスに私色の宝石……決してユーリを過度に着飾らせたいわけではないが、ふと出先でよい物を見かけると、ついつい買ってしまう。
「エルクに言ったことと真逆だな」
そんな自分に、思わず失笑してしまう。
ユーリの好きな物か……
ユーリはパンが好きで、ついでがあると王都のパン屋に寄ることが多い。それでプリシラとイアンの仲が深まったのだが……
〝イアンがね、私のためにパンをデザインしてくれたの〟
いいかもしれない。
柄にもないことを思いついて、時間ができたタイミングで、調理場へ足を運んだ。



