異世界で女嫌いの王太子に溺愛されてます。

「プリシラもユーリも、疲れただろう」

「そうね。今は興奮してるけれど、もう少ししたらすぐにお昼寝しちゃうかも。寝かしつけてくるわ」

2人を見送って、ふとエルクに目を向けると、何やら考え込んでいるようだ。

「どうした、エルク?」

「お父様。プリシラ、すごく嬉しそうだった」

「そうだな。イアンとは仲がよいし、自分の好きな物を贈られたから、よほど嬉しかったのだろう」

「メラニーも……メラニーの好きな物を贈ったら、喜んでくれるかなあ?」

「なるほど。それはいい考えだな。私も、ユーリの好きな物を贈ったら、喜んでもらえるだろうか?」

「うん。きっとお母様は大喜びしてくれるよ」

そう答えたエルクは、やっと笑顔を見せてくれた。