異世界で女嫌いの王太子に溺愛されてます。

「王城勤めの侍女一同、ユーリ様に忠誠を誓います。ユーリ様は自ら働くことを厭わないお方。身分の上下に関係なく、公平な態度で接してくださるお方であられます。次期王妃様として歓迎いたします」

働くって……時間を持て余してたからだし……

「お嬢ちゃんの提案するメニューのおかげで、体調が良くなった奴がたくさんいる。次期王妃、もしくは調理場担当として歓迎する。料理長より」

ヒューバートらしい。

「ユーリちゃん、遊んでくれてありがとう。また来てね。クッキー美味しかったよ。
私達、職員は、子ども達を愛し、この孤児院を常に気遣ってくださるユーリ様が、次期王妃様になられることを歓迎いたします」

その後も、パン屋さん、八百屋さん、仕立て屋さんと、アルベール王国の人々からの、私への感謝の言葉とともに、次期王妃になることを支持する旨の言葉が、次々と読み上げられていった。
なんだか恥ずかしくなってくる。
モゾモゾしていたら、ルイスがそっと囁いた。

「皆、ユーリのことを認めている。堂々としているがいい」