「そうですとも。次期王妃となられるユーリ様と、少しでも仲良くさせていただきたくて」
とてもそんな態度とは思えないんだけど……
それに、そもそも私は何も受け取ってない。
侍女長は、レジーナの言葉を聞き流して続けた。
「しかし、持ち込まれた物は、お渡しする前に私どもの方で確認をしたのですが、中毒性のある物質が練り込まれた焼き菓子が数回、体調不良を起こしかねない植物を紛れ込ませた香水など、危険な物ばかりでした。そのため、報告には上げておりましたが、ユーリ様にはお知らせしておりません」
背筋がゾッとした。すかさず、ルイスが手を握ってくれたのがありがたかった。
私の知らないところで、そんなことが起こっていたなんて……そのたびに、みんなが守ってくれていたんだ。これがこむぎの言っていたことか。
「そんなはずはありませんわ。毒性だなんて、そんな危険な物を贈った覚えはございません。何か手違いがあったか、任せた侍女の策略かもしれません。彼女は、心から私を慕ってくれていたので、私のことを思ってやってしまったのかもしれませんわ」
とてもそんな態度とは思えないんだけど……
それに、そもそも私は何も受け取ってない。
侍女長は、レジーナの言葉を聞き流して続けた。
「しかし、持ち込まれた物は、お渡しする前に私どもの方で確認をしたのですが、中毒性のある物質が練り込まれた焼き菓子が数回、体調不良を起こしかねない植物を紛れ込ませた香水など、危険な物ばかりでした。そのため、報告には上げておりましたが、ユーリ様にはお知らせしておりません」
背筋がゾッとした。すかさず、ルイスが手を握ってくれたのがありがたかった。
私の知らないところで、そんなことが起こっていたなんて……そのたびに、みんなが守ってくれていたんだ。これがこむぎの言っていたことか。
「そんなはずはありませんわ。毒性だなんて、そんな危険な物を贈った覚えはございません。何か手違いがあったか、任せた侍女の策略かもしれません。彼女は、心から私を慕ってくれていたので、私のことを思ってやってしまったのかもしれませんわ」



