「ユーリ、私の話を聞いて欲しい」
私が頷くのを待って、ルイスが話し始めた。
「今のユーリには、私の言葉を完全に信用できないかもしれない。けれど、これだけは先に言わせて欲しい。私がこれまでユーリに語ったことは、全て本心だ。ユーリがどこから来たのか、誰なのか、そんなことは関係ない。私はユーリを愛している」
熱い眼差しで告げられれば、思わず靡きそうになってしまう。けれど、その思いをぐっと押し留めた。また同じことを繰り返すのは嫌だ。
「異世界から来た者は、王家の繁栄をもたらす。これは、王族のみが知る話で、私も先日、陛下からその内容を聞いた。それを聞いた時、正直私は、都合が良いと思った」
最後の一言に、私の顔が悲しみに歪む。ルイスはそれを遮るように続けた。
「ユーリに、そんな顔をさせたいわけじゃないんだ。その話を聞いた時には、すでに私はユーリに惹かれていた。しかし、出自のわからないユーリを、妃にする術がなかった。ユーリ以外、誰も迎え入れるつもりのなかった私は、陛下から聞かされたその話に救われた。ユーリだから妃に迎えられると」
私が頷くのを待って、ルイスが話し始めた。
「今のユーリには、私の言葉を完全に信用できないかもしれない。けれど、これだけは先に言わせて欲しい。私がこれまでユーリに語ったことは、全て本心だ。ユーリがどこから来たのか、誰なのか、そんなことは関係ない。私はユーリを愛している」
熱い眼差しで告げられれば、思わず靡きそうになってしまう。けれど、その思いをぐっと押し留めた。また同じことを繰り返すのは嫌だ。
「異世界から来た者は、王家の繁栄をもたらす。これは、王族のみが知る話で、私も先日、陛下からその内容を聞いた。それを聞いた時、正直私は、都合が良いと思った」
最後の一言に、私の顔が悲しみに歪む。ルイスはそれを遮るように続けた。
「ユーリに、そんな顔をさせたいわけじゃないんだ。その話を聞いた時には、すでに私はユーリに惹かれていた。しかし、出自のわからないユーリを、妃にする術がなかった。ユーリ以外、誰も迎え入れるつもりのなかった私は、陛下から聞かされたその話に救われた。ユーリだから妃に迎えられると」



