異世界で女嫌いの王太子に溺愛されてます。

騎士達と共に、護身術のようなものを習っていたことが、実際に役に立ってしまった。頭のどこかで、この世界も日本と同じように安全な場所だと思ってしまっていた。

実際に刃物を突きつけられたショックは大きくて、安心した途端に体が震えてくる。

一連のできごとは、すぐさま王城へ知らされたようだ。


騎士達が孤児院の責任者に確認したところ、犯人の男は10日ほど前に、自ら志願して勤め始めたのだという。おそらく、はじめから私が訪問した際に襲いかかる目的で。