「ユーリはその服装でいいのか?」
「もちろんです。これ、なかなか気に入ってるんですよ。私の仕事着って感じで。では、すぐに花を摘んできます」
中庭に出た所に咲いていた、ガーベラのような花を積むと、ブラッドと共に陛下の休まれている部屋へと向かった。この国の実権は王太子にあるとはいえ、陛下はこの国のトップだ。そう思うと、緊張感が増してくる。
陛下の部屋の前に来ると、扉の外に立っていた騎士が確認して中へ通してくれた。
「陛下、ユーリを連れてまいりました」
「おお、ブラッド。ありがとう」
思っていたよりも優しい声音にホッとして、少しだけ緊張感を解く。厳しさ感じさせる眼差しこそ健在なものの、雰囲気は柔らかい。
「ユーリ、挨拶を」
「は、はい。悠里と申します。あの、お見舞いにお花をお持ちしました」
「おお、気を遣わせてしまったな。ありがとう」
花はお付きの人に渡され、早速飾ってもらえた。
「もちろんです。これ、なかなか気に入ってるんですよ。私の仕事着って感じで。では、すぐに花を摘んできます」
中庭に出た所に咲いていた、ガーベラのような花を積むと、ブラッドと共に陛下の休まれている部屋へと向かった。この国の実権は王太子にあるとはいえ、陛下はこの国のトップだ。そう思うと、緊張感が増してくる。
陛下の部屋の前に来ると、扉の外に立っていた騎士が確認して中へ通してくれた。
「陛下、ユーリを連れてまいりました」
「おお、ブラッド。ありがとう」
思っていたよりも優しい声音にホッとして、少しだけ緊張感を解く。厳しさ感じさせる眼差しこそ健在なものの、雰囲気は柔らかい。
「ユーリ、挨拶を」
「は、はい。悠里と申します。あの、お見舞いにお花をお持ちしました」
「おお、気を遣わせてしまったな。ありがとう」
花はお付きの人に渡され、早速飾ってもらえた。



