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勉強ができる子たちに囲まれていると、自然と自分のペンも進んでいく。


わからなくて躓いていると、すぐに誰かが声をかけてきてくれた。


「すごい。みんなの説明わかりやすくてどんどん解けていく」


あたしは回答欄を見つめて素直に感動した。


1人なら時間がかかって解けないような問題でも、今日はスラスラと解けて課題はすでに終わってしまった。


「ありがとう。先生の説明って専門的な言葉が多くてわかりにくいでしょう? それをメモしておいて、あとから解釈してるの」


ヤヨイの説明にあたしは頷いた。


確かに、先生の説明は時々独りよがりになっている。


自分が理解できているから、生徒も理解できていると思い込んで進めてしまうのだ。


「こんなに簡単に解ける問題だとは思ってなかったなぁ」


「それで? アンリの悩みってなに?」


勉強がひと段落ついたこともあり、ヤヨイがさっそく聞いてきた。