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ゴウが1人で教室から出ていくと、すぐにイブキが近付いてきた。


「ネコサン、好きなんだ?」


「う、うん……」


教室に残っている女子生徒たちからの視線が気になる。


でもそれはいい気分でもあった。


イブキと会話しているだけでこれだけ注目されるなんて!


「イブキも、ネコサン好きなの?」


「大好きだよ! アニメも見てるんだ。力なく『なぁお』って鳴くのが可愛くてさ、ついグッズまで集めちゃって、男子たちからはからかわれるだけど、それでも好きでね」


イブキは同士を見つけて嬉しそうに話す。


その表情がとても可愛くて、あたしはキュンキュンしっぱなしだ。


あたしは相槌をうちつつ、自分のスマホを取り出した。


「あたし、ネコサンのスタンプも持ってるよ」


「嘘! ちょっと送ってみてよ!」


イブキの好反応を確認しつつ、目がハートマークになっているネコサンスタンプを送る。