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何回か図書委員の役割が回ってきて、大体の仕事を覚えたころ。


「ごめん杉野!今日急にピアノの先生来ることになって、図書当番行けないんだ」


申し訳なさそうに言ってきた村田くん。


先生には言ってあるから、とひたすら謝る。


「大丈夫だよ、仕事はもう覚えたしなんとかなるって」


そう言うと、少し安堵した顔で急いで教室を出て行った。


村田くんにはああ言ったものの、一人となると正直キツイなぁ。


図書当番が意外と大変なのは、ここ一ヶ月で身をもって思い知らされた。


ま、でも早く帰ったところですることないしね。ゆっくりやるか。


そう思って開けた図書室の扉。