お化粧を落としても目鼻立ちがハッキリしているせいか、ものすごく美人なことには変わりない。


さすが、この家の人は全員顔立ちがキレイだなぁ。


「朝ごはん雑炊にしたんですけど、食べれますか?」


お父さんが飲み会で二日酔いのときは、これを作ると喜んでくれたんだ。胃に優しくて二日酔いでも食べれるって。


「ええっ、マジで? 小春ちゃん神じゃん!」


希美さんは、大きい瞳をさらに大きくさせて喜んでくれた。


「うん! めっちゃおいしいっ!」


早速、パクパク食べてくれる希美さん。


良かった!


「はよ」


そこへ、朔くんもやってきた。


ドクンッ。


なんだか意識しちゃう。


『小春はいいよ』


昨日の夜、そんなこと言われたから。


今日はゆっくりだったから、自力で起きてこれたみたい。土日は起こさなくていいから助かる……。


黒いTシャツに、グレーのハーフパンツっていうラフな格好のまま、朔くんはテーブルにつく。