いろんなことが起こり過ぎて頭がついていかない。
ただ、いいことが起こり過ぎてる。


「……死んじゃいそう」
「今からだろ、死んでる場合じゃない」


瀬那は私の頭を撫でて、無邪気に笑う。
それにつられて私も笑った。


深優は快斗に抱きかかえられたまま、ふわっと笑って快斗に密着。
カメラを気にしていないご様子。


「よしっ、気を取り直して会議しましょうっ」
「もうっ、琉星のせいだよ」
「ごめんね?まだ泣いてんの?」
「なんか止まんないの〜」


私の顔を見て、ブサイク、とか言いながら涙を拭ってくれる琉星。
私はそのいつも通りの優しい顔に少し安心した。


「そんなで会議始めれる?」
「始めてください」


「では、本日の会議、始めます」