もともとさ、死ぬほど自己肯定感低くて、私。
変かもしれない、みんなに認めてもらえないかも、とか、思ってばっかりで。何も前に進めなかったんだよね。


でも。みんなは認めてくれたから。誰も私のことを認めてくれなくたって、メンバーは認めてくれて、ファンのみんなも、認めてくれて。
瀬那は私のこと、笑ってみててくれてた。


だから、みんなに恩返ししなきゃって。
私のこと認めてくれるみんなに恩返しする方法。
それがこれ。


ただし。
これと眠気の話は次元が違う話で。
少し、視界がしぱしぱする。少し寝ようか……。


でも起こしてくれる人、いないしな。
深優は雑誌の撮影でもう出ちゃったし。
瀬那は奥のレコーディングルームのパソコンで、今月使う音源のライブアレンジしてるし。


目の前の快斗と琉星はすでに真面目モード。
……誰も私のこと起こしてくれない。


寝るっていう選択肢はないみたい。
私は2人が動いているのをみながら、衣装を考える。