「誰か他の先生を呼んで来て!」


「救急車も!」


あちこちから声が上がり、教室内はあっという間にパニック状態に陥った。


しかし、男性とはまだスプレーを噴射し続け、先生の鼻や口の端からモクモクと白い煙が立ち上りはじめた。


咄嗟に視線をそらせたその先にいたのは、ほほ笑んでいる大西さんだった……。