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翌日学校に到着すると最初に違和感が胸を刺激した。


大西さんを取り囲むように立っているクラスメートたち。


それはいつもの光景だったのだが、自分の席まで生徒たちが溢れて来ていて座れる状態ではなかったのだ。


昨日まではあたしが座るスペースを空けておいてくれたのに、今日はそれを忘れてしまったかのようだ。


群がるクラスメートに声をかけようとした時、もうひとつの異変に気が付いた。


登校して来ている大半の生徒たちが今大西さんの机の付近にいることだった。


普段は女子生徒が5,6人いるだけなのに、今日は10人以上の男女が大西さんの周りにいる。


あたしはその光景に気圧されて数歩後ずさりをした。


生徒達に囲まれているせいで大西さんの顔は確認できないが、時々笑い声が聞こえて来た。


「なんだこれ」


教室へ入ってくると同時に柊真が唖然とした表情を浮かべた。


「わかんない。なんか今日はちょっと異常だよね?」