俺様天然男子

【由乃】



だいぶ慣れて来た仕事。



大きなお皿もスムーズに運べるようになった。



「ごちそうさまでした。美味しかったです」

「ありがとうございました。またのご来店をお待ちしております」



本当に嬉しい。



ただ一言『ごちそうさま』と言われることが。



自分で作ったわけでもないのに、心が満たされる。



「ユズキちゃん、休憩して来ていいよ。あたし後でいいから齋藤くんと行ってきていいよ」

「ありがとう。次変わるね」

「うん」



ユズキちゃんとは持ちつ持たれつの関係。



バイトが多いし、年上のバイトさんもいるここで、一応社員として接することは、相当な精神的負担。



だけど、シフトを組んだり、仕入れや指導もあたしたちの仕事。



年下だからと、なにも言えないようではダメみたい。



「工藤、パスタ、4番テーブル」

「はぁい」



店長、シェフ、あたしとユズキちゃん。



社員は4人。



頑張ってるんだよ?



そこそこ成長できたと思うし…。