モグモグと、エビピラフを食べていたら、電話が鳴って、相手はもちろん理音くん。



「おめでとー‼︎つーか俺がおめでとー‼︎」

「ははっ、なにそれー」

「だって由乃と一緒にいられる‼︎早く帰って来て…?」

「今から明日の新幹線のチケット取るよ」

「迎えに行くね」

「明日お休みなの?」

「うん。だから、車で迎えに行く。由乃、荷物多いでしょ?」



天道家の車を借りて迎えに来てくれるそうだ。



駅から電車だと思ってたから、すごくありがたい。



あっ、でも…。



「仲良くなった子がいるって言ったじゃん?」

「ユズキちゃんだっけ?」

「うん。その子と同じ場所になったんだよ。それで、地元も近いから一緒に帰る約束しちゃったんだけど…」

「いいよ、その子の家まで送ってあげるよ」

「ありがとー‼︎」



明日帰るからね。



待っててくれてありがとう。



頑張ったから、いっぱい褒めてくれる?



早く会いたいよ、理音くん。