【理音】



最近、疲れていた。



学校、バイトに筋トレ。



夜中まで作曲。



たまに投稿。



グッと下がった気温のせいか、久しぶりに熱が出た。



体がダルくて、ものすごく熱い…。



「理音、ご飯食べられる?」

「ん、いらない…。寝るから…夜食べる…」



病院に行ったら風邪と言われて、薬を飲んでひたすら寝る。



どれくらい寝たかわからず、目が覚めたら夜ご飯の時間。



熱い…。



「ゴホッ…」



喉、痛い…。



でも、お腹も空いている。



ボーッとリビングに出ると、母さんが野菜スープを用意してくれた。



腹が減ってるはずなのに、いざ食べるとこれが限界…。



「も、いらない…」

「お風呂は?どうする?」

「ん、入る…」

「シャワーとかにしたら?あっ、薬」



薬を飲んでからシャワーを浴びると、なんかもう…熱いし…。



パジャマにしているジャージを引きずり、部屋に戻った。



「理音くんっ⁉︎」

「あっ、雛森…」

「な、何で服着てないのっ⁉︎」

「あちぃ…」



ポイっとベッドに投げ捨てた服。



喉、カラカラ…。



冷蔵庫から水を出して、ゴクゴク飲む。



「ん?なに?」

「い、いや…勝手にごめんね⁉︎お母さんが部屋に入れてくれて…」

「タクシー?」

「あっ、はい…」

「そ」



頭いてぇ…。