「凉子、泣かないで。

加藤先生があてにならないなら、自分たちで何とかしなくちゃ」



麻耶はそう言うと、泣きはらして目を赤くしている凉子の肩を優しく抱いた。



「大丈夫だよ。

私たちはきっとこの学園を出ていける」



麻耶はそう言ったあとにマイページを開き、西条学園中学のマップをタップした。



そして西条学園中学のマップ内で赤く光っている場所を指差して、凉子にゆっくりと話していった。



「このマップの赤く光っている場所に、西条学園中学の校門を開くスイッチが隠されているはずなの。

私たちはそのスイッチを探そう。

この学園を出るために」



麻耶のその言葉を聞きながら、凉子はそのマップに異変があることにふと気づいた。



「ねぇ、麻耶。

マップ内にある青いランプって何だろう?

ものすごい速さで移動しているよ……」



凉子にそう言われて、麻耶もマップ上にある青いランプに目を向けた。