「で、いつまでだ?」



虎治が椅子に仰け反ったままの姿勢で加藤先生に言った。



そして加藤先生が虎治の質問の意味を理解できずに黙っていると、虎治が不機嫌そうに加藤先生をにらみつけた。



「だからよ、オレたちはいつまでここで待ってればいいんだよ!」



虎治の威圧的な声で、教室内は嫌な空気に包まれた。



そして少しの気まずい沈黙の後に、加藤先生はゆっくりとこう答えた。



「午後の6時までここに待機だと言われている。

科学者チームのお偉い様からみんなに何か話があるみたいだ」



加藤がそう言うと、教室中がざわめき出した。



なぜ科学者チームのトップが自分たちに話があるのか?



みんなが同じ疑問を一斉に抱えていた。