智恵が校庭に出ていくと、東の空に昇り始めたばかりの太陽が、さっきまでの絶望の夜を消し去ろうとしていた。



智恵は校庭の周りで待機している自衛隊が見守る中、遠くに見える西門を目指して歩いていた。



あの門から学園の外に出れば悪夢が終わる。



そんなことを考えながら。



そして智恵が西門に近づいていくと、たくさんのクラスメイトたちの遺体が見えた。。



その無残な遺体はこの西門を出て自由になろうとしたクラスメイトたちの残酷な最後だ。



智恵がそのたくさんの遺体を吐き気を我慢しながら見ているとき、智恵はその中から村上晴江の遺体を発見し、その遺体を無表情で見下ろしていた。