晴江たちは3年4組の教室で、閉ざされた校門を開けるためのスイッチを探していた。



リベンジゲーム参加者全員に送られてきたメッセージのヒントから西条学園中学のマップにある赤いランプがついている場所が校門を開けるスイッチがある場所だと予想された。



晴江たちは、十分でマップにある赤いランプが移動することを知っていたので、時間内にスイッチを見つけようと、3年4組の教室のありとあらゆる場所を必死になって探っていた。



(私たちを夕方まで教室に監禁してる間に、こんな手の込んだ仕掛けを作るなんて……。

それに学園の所々にカメラが設置されていて、私たちの行動はいつも誰かに見られている。

リベンジゲームの主催者、生神亮治はどれだけ悪趣味な男なの?)



もしもこのリベンジゲームが生神亮治が仕組んだ壮大なる生物実験だとしたら、自分たちは実験のために犠牲になるモルモットのような存在だ。



晴江の頭の中にそんな思いが浮かんだとき、特権階級の自分がその他の生徒と同じように殺されるかもしれない事実に腹を立てていた。