「あっ、ああああ……」



梨華はうめき声を上げると、その場で口から血を吐き出した。



梨華の胸には紗栄子が繰り出した制裁の槍が突き刺さっており、その槍の刃先は梨華の背中から突き出ていた。



(どうしてこんなことに……。

私と宏和は昨日まで幸せだったのに……)



制裁の槍で胸を貫かれた梨華の意識は遠のき、梨華は串刺しになったまま、脱力していた。



紗栄子はそんな梨華の体を床に投げ捨て、微かに意識が残っている梨華の顔に制裁の槍を突き刺した。



トドメを刺され、もう意思を持たない肉の塊になった梨華の顔から止めどなく血が流れ落ちていた。



そしてそんな梨華の体に殺人ネズミたちが群がり、梨華の体は無残にも食いちぎられていた。



紗栄子はその様子を見て、うれしそうに笑うと、二人の遺体に背を向けて教室を出ていった。