愛が重くて何が悪い!

とにかく、夜型の璃汰が朝早くに起きてくれたことにとっても感激してる。何これ素敵。


あまり明るくない映画館。シアタールーム、真ん中の方に座る。
どーんって。
曜日と時間的にあんまり混んでない。
隣には璃汰、幸せな空間。


「どしたの?そんな俺の顔変?」


知らないうちに見つめてしまっていた。
かっこいいのも罪だな、ほんと。
こういうのが罪。


「……好きだなぁって」
「俺も好き」


笑って私の手を握る。
可愛すぎて困る。


「生まれてきてくれてありがとう」


……死んだよ?私今死んだ。絶対死んだもん。
世界一幸せな自信ある。


直後、上演開始。
手は握られたまま、私はスクリーンに目を向ける。


綺麗な映像、あすかちゃん。
スタイル抜群、相手役は最近人気のダンスボーカルユニットのリーダーさん。
キスシーン、が、割と濃い。
2人とも高校生なのに、さすがだなーって。
生きてる世界違うのかもね。違うね。