愛が重くて何が悪い!

ムッと口を尖らせるあんず。やっぱ何しても可愛い。


「あんずちゃーん。お迎え来ちゃったよ〜」


教室の入り口。ザワザワと外野。
明るい赤髪の、ヤンキーさん。噂の。


「……えっ、こ、来ないでくださいよっ」


久々にお昼誘われたのに、あの人があんず連れてっちゃうのか……折角璃汰とのお昼断ったのにな。


でもまぁ、あんず嬉しそうだし。許す。
私もうほぼ食べ終わっちゃったし。


1人になって、チラリとスマホを見る。


『男女の友情なんか成立させない』


聞いてたんだ?
てか、私と同じこと考えてるね。
そーゆーとこも好きだよ、嬉しい。ありがとう。