愛が重くて何が悪い!

───……。



懐かしすぎる。
まだ、3ヶ月とかしか経ってないのに。


それからすぐ、同棲が決まったし、高校最後の夏を永遠とバイトしていた璃汰のお金が婚約指輪に変わった。
申し訳ないなって思ったけど、それでも嬉しさが勝っちゃって。


元カレにはガード硬いって言われてあれだけ傷ついたのに、璃汰にはあっけなく絆されて、あれ、いろいろ早くない?と思ってるうちに、璃汰に依存してしまっていた。


ビバ、共依存。



「浮気、かぁ。私2番目の女になるのか……」


真面目な顔でそう呟いたあんずに、あ、そういえば私この子の相談乗ってたんだ、と現実に引き戻される。


「やだなー、1番がいい」
「その人のこと好きなの?」
「……好き」


顔を赤くさせて、呟くあんずは可愛らしい。
あー、可愛い、無理。


「あんず、可愛くなったね」
「その言い方だと可愛くなかったみたいだよ?」
「最初っから可愛いよ」