愛が重くて何が悪い!

そんな時に、無理やり連れ出されたパーティーで話しかけてきたのが璃汰だった。


「同じ学校、ちゃんと特進クラス合格したよ」


そう言って笑ってた。
私が辛がってることなんて、なんも考えてないみたいに笑っててさ。
めちゃくちゃむかついたんだよ私。その時。
人生で1番むかついた。
その時は、璃汰のこと嫌いって思ったもん。


「だから何?」


そうやって返した。腹立ち紛れ。八つ当たり。
なのに璃汰はずっと笑ってて。


「彼氏にフラれたらしいね?」
「何?バカにしてるの?」
「んーん、そろそろ俺の番かなって」
「……なにそれ」


もう履き慣れたヒールで璃汰と踊りながら、至近距離でそんな会話をした。


「俺、ずっと悠音さんのこと好きだったんだよ」
「そんな嘘いいよ、社交辞令ならもうちょっといい言葉探して」
「嘘じゃないから無理」
「意味わかんない」